生かされているから、生きているのです。その生を受けとめ、幸せになることを許してあげてください。
こんにちは。スイミーです。
読者の方からこのような相談をいただきました。
相談という形にできるか解らないのですが、スイミーさん宛に文章としてみたくて、送らせて下さい。
私には、数年前に自死により亡くなってしまった彼を忘れられない想いがあります。それを過去として扱えないまま、日常を過ごすしかなく、そして時間は流れ、新しい出逢いに恵まれていまがあります。
それでも、言葉にできない程、胸を掻きむしりたくなるような思わず叫びだしたくなるような、やり場のないきもちは、ふっと生活の中にやってきて、亡き彼の亡骸をこころに秘めています。
それ程までに想えた事実はなにものにもかえがたく、生命ある限り、忘れることも自ら望まない気がしています。わたしはどうやらまだ生かされていて、泣いたり笑ったりだってするのです。
スイミーさんは秘めたる想いに耐えられそうにない時、不安や恐怖をなかなか味方にできない時、どんなふうに時間を繋ぐのでしょうか。
こんな自分にいっぱいいっぱいな私はいつの日か温かかなこころで周りと繋がれるようになれるのかな…。
お聞かせいただける機会がもしもあったなら、嬉しくありがたいです。
スイミーさんが優しい夜にいてくれますように。これからもこころも体もどうか、大事にして下さいね。
メールをどうもありがとう。
とても苦しい時間を過ごされたのですね。胸が痛くなります。抱えたものは随分と大きかったでしょう。今すぐにあなたのもとへ飛んでいき、えらかったねと、がんばったねと、抱きしめてあげたいです。
彼のこと、忘れないであげてくださいな。
彼を亡くしたことで、こころの中に彼が生きるようになったでしょう。それはあなたを苦しめる呪縛ではありません。あなたを支え、守る光です。決して未来を奪うものではありません。
おっしゃるように、わたしたちは生かされていますね。世界や、自然や、運命に。
生かされているから、生きているのです。ですからあなたはその生を受けとめ、ご自身が幸せになることを許してあげてくださいね。
ご参考になるか分からないのですが、わたしは不安や恐怖に囚われたとき、二つのことを信じていました。
一つ目は「時間が解決してくれる」ということ。
どんなに苦しく引き裂かれそうな痛みも、時間はすこしずつ癒してくれます。今がつらくても、一年後、五年後、十年後はそうではありません。そういう時間の力を信じていました。
二つ目は「友人はいなくならない」ということ。
たとえ自分の心身が損なわれ、迷惑をかけるようなことがあったとしても、彼女たちはいつまでも見放さずそばにいてくれるだろうという信頼です。存在そのものへの信頼ですね。
手を伸ばしたら、握り返してくれるだろう。すこし離れても、また笑ってくれるだろう。そう信じることで、わたしは「安心して」不安や恐怖と向き合っていました。
おそらくあなたの友人たちもそこにいてくれることでしょう。もちろん友人だけでなく、ご家族や大切な人たちも、近すぎず、遠すぎず、けれども手を握りあえるその距離にいてくれることでしょう。
その温もりを感じてみてくださいな。そうしてあたたかい和の中で生きていってほしいなと思います。
明日もあなたの世界がやさしくありますように。
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