自分に自信がなかった私が、ネットでの出会いから幸せになるまで【コミックエッセイ第1回】
企画・文章担当:大久保 舞
作画担当:じむ
こんにちは、ライターの大久保 舞です。
今回はなんとインスタでも人気上昇中の漫画家・イラストレーターの「じむ」さんとのコラボ企画!
2人で手掛けたコミックエッセイを私のコラム付きで連載(全10回)していきます。
コミックエッセイの原作担当は昔からの夢だったので、とてもうれしいです。
それでは、早速第一回目の話に入りたいと思います。
自分に全く自信がなかった私
私は自分に全く自信がありませんでした。
幼少期からの家庭環境、いじめ、不登校、中卒からの働きすぎで、結果的に精神疾患を発症。
二十代前半で、メンヘラの上に、働けなくなったせいで、貧困生活となりました。
おまけに、顔も超地味顔で、かわいいとか美人とか言われた経験よりも、ブス、キモい⋯⋯そんなことを言われた経験が圧倒的に多い人生。
そんな人生で、自信を持てというほうが難しいというものです。
そんな私に人がかける言葉といえば「頑張れ」でした。
言ってきた人、全員に悪気があったわけではないことは、もちろんわかっています。
中には、私のことを本気で心配して、そう言ってくれた人もいることでしょう。
しかし、何をやっても、どう頑張っても空回りして、不幸のどん底にいた私にとって「頑張れ」という言葉は、まるで「今のあなたには、生きている価値がない」と言われているかのようでした。
これ以上、一体何を頑張ればいいのか。そう言いたくても言えず「頑張ります!」と答えては「口だけだ」、「努力が足りない」、「変わらないとダメだ」と、さらに追い詰められることも、多々ありました。
自分に自信がないせいで、男性にも大切にしてもらえませんでした。
男性にどんなにひどい扱いを受けても、自分なんかが相手にしてもらえているだけでも、ありがたいと思わなくては⋯⋯と考えていたのです。
殴られ、蹴られ、怪我をしても、笑っていることすらありました。
これでは、幸せになれるわけがありませんよね。
それでも、幸せになりたかった私を幸せにしてくれた人との出会い
自分が幸せになれるわけがないと思いながらも、どうしても幸せになりたかった私。
二十代前半、望まぬ形での孤独な一人暮らしをしながら、ネットで出会いを探していました。
そんなある日、とあるSNSの詩のコミュニティで、私の詩がステキだと、男性からメッセージが。
その男性、仮にAさんとは、住んでいる場所が遠く、実際に会うことはないだろうからと、自分のありのままの人生・状況をメールで話しました。
引かれて返事が来なくなったら、それはそれでいいか、ぐらいの気持ちでした。実際に、そんなことばかりだったからです。
しかし、Aさんは、引かずに返事をいつもくれたので、いつの間にか、電話もするようになりました。
Aさんと頻繁に電話をするようになってから数ヶ月後、私は身近な人からの裏切りを受けました。
自分にとってはよくあることだとはいえ、私は自分の人生にほとほと嫌気がさし、そのつらい気持ち、やり場のない怒りを、Aさんに電話でぶつけてしまいました。
「私はずっと不幸だったし、これからも不幸に決まってる。どうせあんたも、私が不幸で惨めだから、馬鹿にしているんでしょう!!」
明確な言葉は覚えていませんが、このようなことをまくしたてたと思います。
それに対するAさんの返答は、今でも明確に覚えています。
「今まで舞さんはずっと頑張ってきたんですね。もう頑張らなくていいですよ」
私は、その言葉に、うれしくて涙を流しました。
Aさんは、今は私の夫です。
ネットの出会いは、自信のない人にこそおすすめ!
私はこうして、ネットでの出会いがきっかけで結婚しました。
とはいえ、ネットでの出会いは、当たり前ではありますが、いいことだけではありませんでした。
正直に言えば、イヤな思いをしたことも、私はたくさんあります。
しかし、それはネットでの出会いに限った話ではないですよね。
直接知り合っても、気が合う人もいれば、苦手な人もいることが普通です。
ネットだから必ず騙されるとか、危険な目にあうとか、決まってはいるわけではありません。
自分に自信が持てない、恋愛がうまくいかない、人と接するのがつらい⋯⋯そんな人にこそ、私はネットでの出会いをおすすめします。
ネットなら、自分に自信が持てない点を、自然にカミングアウトすることができるからです。
カミングアウトすることで、その点を嫌がる人は最初から寄ってこなくなりますし、反対に、理解のある人が集まりやすくなります。
やり取りしていく中で、やっぱりこの人はちょっと違うなと途中で感じたら、無理に返事をする義務もありません。
自分のやり方、ペースで恋愛ができる。それがネットでの出会いの利点です。
自分を過度に偽る必要もなければ、頑張りすぎる必要もないのです。
恋愛はしたいけど、何をすればいいのかわからない。
自分に自信がないから、恋愛がうまくいかない。
もう、頑張ることに疲れた。
そんなときに、ネットは頼もしい味方にもなってくれるのですね。
まとめ
私は、結婚したからすぐにハッピーエンドとはならず、さまざまな困難がありました。
つい最近も、夫と本気で大喧嘩をして、夫が家を数日間出ていってしまった、なんてことがあったばかりです。
それでも、何年間ものあいだ、精神病院に入退院を繰り返していた自分が、夫と結婚してからは、一度も精神的な理由で入院していない。
それが、今幸せであるという答えなのだと思います。
どうか、この記事を読んでくださった方が、人それぞれの幸せの形を見つけられますように。
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